お知らせ・ブログ
2024/07/26
パワーマグネット開発者ストーリー
「癒着をこの目で見ました。」〜試作品15回目でついに完成!マグネット誕生物語 10〜
前回のお話はこちら
足病学を学び、さまざまなことがわかってきました。
でも、まだ足りないことがあり、アメリカのカイロプラクティック大学に行ったのです。
理由は、「癒着」を理解するため。
日本では、法律上メスを使うことはできないので、アメリカまで飛び、解剖学を学んできました。
なかなか勇気がいる現場でしたが、得たものはたいへん大きかったです。
解剖は、検体の方に「医療のために体を捧げてくれてありがとうございます」という感謝の儀礼をしてから取り組みます。
ある検体は、肩が盛り上がっていました。
鍛えた筋肉があると見えましたが、解剖してみると、筋膜の中、特に皮下組織にも多くの癒着があり、それで盛り上がっていたのです。
つまり、筋肉に見えていたものは、コラーゲンの塊。
それを剥がすのがとてもたいへんでした。
なぜかというと、コラーゲンの塊(癒着)は硬い! メスでも簡単には切れません。
筋肉や神経をキレイに取り出すためには、あまりにも癒着が邪魔をするということを実感しました。
癒着の固さを思いしらされましたね。
それだけ、体の組織にまとわりつく構造なんだと思いました。
しかも、体の奥にもまとわりついていますから、「これを取り除くのは無理なのか…。この癒着が体を引っ張っているのに…」と、少し意気消沈。
理解はできたけど、効果的な解決策が見つからなかったからです。
筋肉に痛みはそれほど多くはありません。
筋肉を覆う筋膜に神経繊維があるので、そこを固められてしまうために痛みが発生します。
そうしたさまざまな理解は、この解剖によって得られました。
まさに、百聞は一見にしかず。
こうしたことから、パワーマグネットを奥から癒着を剥がせる構造へと導いていきました。